地域資源活用
現状と課題
以前は地元組織が中心となって棚田ツアーやキャンプ場と連携して里山学校などのイベント、農業体験や農産物の販売、棚田の案内・PRを行っていたが、高齢化の進行とコロナ禍も重なり、現在は行っていない。
取組計画

令和5年度 活動報告
遊休農地活用による農産物試験作付
【米】無肥料・無農薬栽培
作付け面積 30a (棚田11枚)
うるち米「ヒノヒカリ」23a( 棚田10枚) 収穫量 430Kg かけ干し 3a(棚田1枚)
もち米 7a(棚田1枚) 収穫量 170Kg
検証結果
収穫量は通常の約半数(3俵/10a)
原因として高温障害や肥料不足、病気被害が考えられる。米は景観維持や高付加価値によるブランド化を目指しているため、今後は土づくりと水管理に注力し、収穫量を増やす必要がある。
なお、機械乾燥よりもかけ干しの評価が高かったため、今後はかけ干しを増やしていく。

【大根】無肥料・無農薬栽培
作付け面積 2a (棚田1枚)
4品類の試験栽培
(1) 在来種 (2)秋の郷 (3)秋の宴 (4)青首長
検証結果
全体的に生育不良(肥料不足)であったが、「秋の宴」と「青首長」は販売可能であると考えている。
今後はこの2品種に絞るとともに土づくりに注力する必要がある。

総論
無化学肥料・無農薬はメンバーの創意であるため土づくりがキーポイントになる。
またメンバーは非農家構成のため、作業の省力化をはかるには地元の協力(機械リースや営農指導)は必要不可欠であり、あわせて専門家による助言や指導による栽培品種選定と生産体制の確立を目指していく必要がある。
伝統行事継承・ワークショップ等
伝統行事の継承を目的とした活動、地域資源を活用した体験型イベント・ワークショップの企画と開催。
餅つき
イベント協力・ふるまい餅用のもち米提供・鏡餅つくり
実施結果
山鹿市鹿本町の地域づくり団体「ピークル」と連携し、餅つきイベントへ協力参加。
イベント来場者と番所地区住民へつきたてのお餅をふるまい、矢谷阿蘇神社(番所地区)への鏡餅をつくりお供えした。他の団体と連携することで相互理解や協力体制が構築されるため今後も継続していきたい。
どんどや
地元住民約30名参加
実施結果
地元では今回から開催しない方向性であった「どんどや」を自治会・消防団・住民(指導者)の協力を得て準備作業からふるまい(しし鍋・餅)まで行った。今後も引き続き継続していくことで地域の活力低下を防いでいきたい。
土づくりワークショップ・農業機械講習会
米の高付加価値化・作業の省力化等に向けたワークショップ及び機械運転講習会の実施
土づくりワークショップ
自然栽培農家を招いて土壌づくりと作付け等のワークショップ
農業機械講習会
熊本クボタ山鹿営業所よりトラクターの運転講習会実施